「死してなお忠義を尽くした男」萱野三平

名前 :萱野三平重実(かやの さんぺい しげさね)
コピー:死してなお忠義を尽くした男

 

萱野三平 萱野三平

 


■ キャラクター

主君への忠義の心と、家族への恩義の心、どちらも捨てることができず自らの命を絶った誠実な男。刃傷事件の発生を赤穂に伝える大事な役目をはたした。


 

■ 刃傷事件時

三平は、仕事で江戸城へきていた浅野内匠頭にお供して江戸城にいた。そんなとき、刃傷事件が発生。この一大事を少しでも早く赤穂にいる筆頭家老の大石内蔵助に伝えるため、早水藤左衛門と一緒に早駕籠(はやかご ※1)にのって赤穂に向かった。
江戸から赤穂への道のりの途中には三平の実家がある村があった。そこを通りかかったとき、偶然にも三平のお母さんのお葬式を見かけたが、いまは少しでも早く赤穂に行かなければと思い、手を合わせて祈りをささげただけで、赤穂へ急いだ。
赤穂に到着した三平と藤左衛門は、内蔵助の屋敷のほど近くにある井戸で水を飲み、息を整えてから事件の第一報を伝えた。このときに、2人が立ち寄った井戸は、息継ぎ井戸としていまでも赤穂に残っている。

※1 通常よりも急がせた、人を乗せて人力で運ぶ乗り物


 

■ 刃傷事件後

赤穂城が開城になったあと、三平は実家に戻ってお母さんの供養をした。その後、内蔵助や大高源五小野寺十内などに会い、主君のかたきとして吉良上野介を討つ仲間に加わった。
しかし、その仇討ち計画に三平の父が気づいてしまう。父は別の家の家老であったので、もし三平が仇討ちをしたとなれば、父の主君にも迷惑がかかることが考えられた。父は三平に「家に戻ってこい」と伝えた。
三平は父や兄を簡単に裏切ることもできない。もし裏切ってこのまま仇討ち計画に参加していると兄が幕府に計画をばらすかもしれない。そうすれば同志に迷惑がかかる。だからといって、主君 内匠頭への忠義もあるうえ、仇討ち計画から抜けることもできない。など、どうしていいか思い悩んだ。
主君への忠義、父や兄への孝や恩、そのなかのどれを選ぶかになったとき、三平が選んだのは、自ら命を絶つことだった。


 

■ 辞世の句

晴れゆくや 日頃心の 花曇り
(享年28歳 元禄15年1月14日、自殺)


 

■ 博士のコメント

三平さんは、48人目の義士と言われています。刃傷事件のあと、早かごで赤穂に帰ってきたメンバー4人のうち、討ち入りできなかったのは三平さんだけです。三平さんが討入りしていたら、まさにAKO48ですね!