藩札/藩札の引換(はんさつのひきかえ)

藩札(はんさつ)」とは、江戸時代に各藩が独自に発行したお金(お札)のことで、発行した藩のなかでだけ流通し価値を持つ。
そのため、藩自体がなくなる(改易になる)と藩札の価値も同時に失われることになるので、改易の際には、藩札を持っている人に対して、藩札と実際の貨幣とを交換しなければならなかった。「藩札の引き換え」とは、この交換のことを指す。

元禄赤穂事件では、赤穂藩の藩主である浅野家が改易になり、赤穂城開城のときには、大石内蔵助の指示のもと、勘定方であった岡嶋八十右衛門が「藩札の引き換え」を担当した。
取りつぶされる藩のものとしては高い率である六分替え(額面の6割交換)で交換し、城下の混乱をおさえた。